山小屋とは
山小屋は、登山者が安全に一夜を過ごし、身体を休めるための宿泊施設です。街中のホテルや旅館とは異なり、限られた資源(水・電気・食料)の中で運営されているため、独自のルールやマナーがあります。
1. 到着時間について
「午後3時(15:00)」までの到着が登山の原則です。 山の夕暮れは早く、遅い到着は遭難のリスクを高めます。また、多くの山小屋では夕食の準備時間が決まっているため、到着が遅れると食事が提供できない場合や、他のお客さまの睡眠を妨げることになります。余裕を持った登山計画を立てましょう。
2. 宿泊・就寝環境
基本的には「相部屋(大部屋)」が一般的です。畳や二段ベッドのスペースで、他の登山者と隣り合わせで休みます(近年は個室を備えた小屋や、感染症対策で仕切りがある小屋も増えています)。 消灯時間は早く、夜8時〜9時には全ての明かりが消されます。翌朝の早朝出発に備え、静かに過ごすことがマナーです。
3. 食事について
一般的に「1泊2食付き」が基本プランです。
- 夕食: 17:00〜18:00頃から始まります。カレーライス、ハンバーグ、おでんなど、山小屋ごとに特色があります。
- 朝食: 早朝5:00〜6:00頃。出発が早い人のために、朝食をお弁当(携帯食)に変更できる小屋も多くあります。
- 自炊: 食事なし(素泊まり)で、自分で食材を持参して自炊室や屋外で調理することも可能です。
4. 山小屋と避難小屋の違い
名前は似ていますが、機能は全く異なります。
- 山小屋(有人小屋): 管理人が常駐し、食事や布団の提供があります。売店で水やバッジが買えたり、乾燥室が使えたりと、サービスが充実しています(要予約・有料)。
- 避難小屋(無人小屋): 原則として管理人がおらず、食事や寝具の提供は一切ありません。緊急時(悪天候や怪我など)に一時的に避難するための施設です。宿泊を前提に使用する場合は、テント泊と同様にシュラフ(寝袋)、マット、食料、調理器具など全ての装備を自分で担ぎ上げる必要があります。電気や水道もない場所がほとんどです。