孤島の研究所で密室殺人が起き、そこで行われていた研究や人間関係をヒントに事件を解決していく物語。登場人物全員が賢く、最後の最後まで飽きさせない話の展開が魅力。ドラマ化や漫画化にも成功しているので、万人に安心しておすすめできる一冊。
福岡県にある海岸で男女の遺体が見つかり、二人の刑事が独自に調査を進める物語。この物語の魅力は犯人のアリバイを崩そうと日本全国飛び回るが、なかなか真実にたどり着かない点。また、複雑な人間関係や権力の腐敗など社会的な描写にリアリティがあり、他とは一味違うものになっている。
1980年代の静岡を舞台に大学生の男女の恋愛を描いた物語。初恋の甘さや苦しさなど恋愛の気難しさを見事に表現している点が魅力。そして、最後の意外性のある結末も見どころ。物語が前半と後半で分かれており、話も分かりやすく、そして短い。小説を読んだことない人におすすめの一冊。
新設大学に入学した主人公が友人と一緒にテニス部を設立し、テニスを通じて人間的に成長していく物語。ただ、わいわいするだけでなく、登場人物それぞれが悩みを抱えており、青春の光と闇の描写が妙にリアル。話がとても日常的で緩く味わいたい人におすすめ。
最初に述べるが「これさえ読めば他の小説は読まなくていい」というくらい間違いない一冊。これは戦後日本を舞台にシベリア抑留した軍人が商社で熾烈な経済戦争に挑む姿を描いた物語。当時の日本をこれでもかというほど写実的に描き切っており、その中で主人公の葛藤や覚悟が非常に印象的。働く意味や生きる意味を分からなくなってしまった人、何かを変えたい人におすすめの一冊。
舞台は1942年の独ソ戦。村を襲われ家族を失ったモスクワの少女が銃をとり、復讐を誓う物語。戦争の悲惨さと戦う人達の細かい心理描写が他とは一線を画している。物語の構成も非常に整っており、満足感のある一冊。
両親の失踪によって学校生活だけでなく生きる場所を失ってしまった少女が渋谷で生きていこうと決意する物語。ネグレクトやDV、レイプなどの現代で起こっている暴力と闘いながら、生きる姿勢が印象的で、展開が全く読めないのが面白い点。普通の小説に飽きてしまった人、読むならマイナーなものが読みたい人におすすめの一冊。
